苦手科目を作らせない!早めのフォローで「勉強嫌い」にさせない

最終更新日 2022-02-18 by sakura2525

「数学が苦手」「英語が嫌い」というように、一度ついてしまった苦手意識を克服するのは、なかなか難しいものです。

大切なのは、苦手意識を抱かせないこと。

子どもに苦手意識を抱かせないために、保護者ができることにはどのようなことがあるのでしょうか。

 

苦手意識が生まれる要因は?

苦手意識が生まれてしまうのには、理由があります。

まずは、保護者がその理由を意識し、子どもの様子を見ながらできるだけ早いタイミングで解消するようにしましょう。

 

「分からない」を放置すると苦手になってしまう

「算数ができない」「国語がよく分からない」というように、最初から苦手科目がある人はいません。

そこからなぜ苦手科目ができてしまうのかというと、分からない問題と出会ったときの対応に理由があります。

分からない問題が出てきたとき、そのまま放置してしまうと「分からない範囲」ができてしまいます。

そのような状況で学年が上がってしまうと、その知識をベースとした応用問題・発展問題が出題されるようになりますが、基礎が理解できていないため、解くことができません。

このような経験が積み重なると「算数嫌い」「英語苦手」というような、苦手科目になってしまいます。

 

「難しそう」と気持ちで負けてしまう

新しい単元が始まり、先生の解説が始まったときの印象で「なんだか難しそう」と苦手意識を抱くお子さんもいます。

きちんと説明を聞いて、問題に取り組めば解ける問題なのに、苦手意識が先行して解けないというのはとてももったいないことです。

こういった経験が重なっていくと、勉強自体に対して積極的な姿勢をとれなくなります。

 

暗記ができない

暗記すること自体が、苦手という子もいます。

「とにかくたくさん書いて、覚える」「単語帳で反復する」など、ものの覚え方、記憶の仕方は人それぞれです。

暗記する必要に迫られたとき、子どもは自分で「ただ何となく読んでいても、覚えることはできない」ということに気づきます。

そのプロセスを経て、初めて自分なりの暗記方法を見つけていくのです。遠まわりに見えるプロセスですが、この経験は学習方法確立のために必要なことと考えましょう。

 

文章を読むのが苦手

「本を読むのが嫌いだから、国語は苦手」という子どもの多くは、将来的に算数などの文章題も苦手になっていく傾向にあります。

文章を読み解く力がないと、問題を理解して、求められている解答を導き出すことができないためです。

国語は、すべての教科の基礎となる部分ですから、まずは文章を読むことに対する苦手意識を取り除く必要があります。

 

テストで悪い点を取ってしまった

授業では分かったつもりでいても、いざテストのときに得点できないと「自分は勉強ができない」と落ち込んでしまう子どももいます。

大切なのは点数ではなく、今後勉強が難しくなっていく前に、今つまずいていることを見つけて、理解することです。

しかし、テストは苦手を認識する場であり、高得点を取れなくてもその都度苦手を克服できれば大丈夫という意識がないと「点数が取れない=自分はできない」という図式ができあがってしまい、苦手意識が育ってしまうケースもあります。

 

苦手を克服するための勉強のコツ

一度育ってしまった苦手意識を取り除くためには、どうすればいいのでしょうか。

 

復習から始める

今習っている単元が理解できていない原因がどこにあるかを、まず探しましょう。

その原因が分かったら、たとえば現在在籍している学年よりも一つ下の学年のものなどを使って、その分野を復習します。

復習のコツとしては、できるだけ簡単な問題から解くことです。

現在、課題となっている問題にいきなり再挑戦しても、解けるようにはなりません。

解けない原因を解明し、理解していない箇所を復習することや、暗記が必要な箇所については覚えなおしてから再度取り組むことが、得点アップにつながります。

一見遠まわりのように見えますが、勉強は一足飛びにできるようにはなりません。

しっかりと復習し、一歩一歩着実にできることを増やしていきましょう。

暗記が苦手というケースの場合は、覚え方を工夫したり、解き方を理解すれば苦手意識がなくなり、解けるようになることも充分あります。

 

スモールステップで「できた!」を実感することも重要

「どうせ問題に取り組んでもできない」「テストで点数が取れない」という負のループに入り込んでしまうと、なかなか抜け出すのが難しくなります。

勉強が苦手と感じている子どもにこそ、スモールステップで小さな成功体験を積み重ねることが、重要です。

失くしかけていた自信を取り戻すことで、勉強に対して前向きになることができます。

とりかかりとして、簡単な計算問題や単語テスト、漢字テストなどから始めるのもいいでしょう。

とにかく、その子ができそうなことを見つけ、そこから勉強を始めてください。

少しずつ苦手意識を薄れさせていくことができますよ。

 

苦手克服には分析が重要!効率よく理解を深めよう

闇雲に勉強をしても、効率よく成績アップさせることはできません。

子どもが今、つまずいているのはどこかを分析し、その一歩前段階から復習をすることから、まずは始めてください。

分析していくと、苦手と感じているポイントが明確になり、取るべき対策も見えてきます。

スモールステップで勉強を積み重ねて、苦手を得意にしていきましょう!