時間と目標設定でモチベーションアップ!「できない子」「やらない子」が変わる家庭学習法

最終更新日 2022-05-19 by sakura2525

新型コロナウイルス感染症の影響で、テレワークを始めたという保護者の方もいらっしゃると思います。

大人であっても、家庭で仕事をするというのは難しいというのが実情ではないでしょうか。

子どもであれば、それはなおさらと考えましょう。

家庭で集中して学習するのは、難しいものなのです。

 

ましてや、小学生の場合は、自分を律することもまだ難しい年齢ですから、環境を整えたり、保護者のサポートは必須と考えてください。

今回は、家庭学習をスムーズに進めるコツや、環境づくりについて解説します。

 

家庭学習ができない理由とは?

家庭学習が思うようにはかどらない理由について、まず考えてみましょう。

 

誘惑が多い自宅での学習は難しい

家庭学習に取り組めない理由に、学習環境が整っていないケースも多くあります。

手を伸ばせば届くところにマンガやゲーム機、タブレットがあったり、すぐ横になれるベッドやソファがあると、大人でも「ちょっとだけ、休憩しようかな」と誘惑に負けてしまうこともありますよね。

子どもなら、なおさら自分を律するのが難しいということを、理解しておきましょう。

 

保護者の目が届かない子ども部屋での学習の難しさ

子ども部屋をつくり、そこで学習をさせるというのは、低学年のうちはなかなか難しいのが現実です。

保護者の目が届かない子ども部屋では、子どもがリラックスしすぎてしまい、なかなか学習が進まない傾向にあります。

勉強スペースは、低学年のうちはリビングなど、保護者の目が届くところに用意しましょう。

 

学習環境を整える

家庭学習をするためには、次のような準備が必要です。

 

・手の届く範囲におもちゃなどがない

先ほども触れた通り、ちょっと手を伸ばせばおもちゃやタブレット、ゲーム機、本、マンガなど、子どもにとって魅力的なものがたくさんある状況では、学習ははかどりません。

勉強スペースを決めたら、周囲には勉強に関係のないものは置かないようにしましょう。

視界に入らないように、扉のある棚にしまったり、片付けておくことをおすすめします。

 

・勉強道具はひとまとめに

勉強を始めたはずなのに、気がついたら「鉛筆を削りたい」「下敷きがない」と、勉強の準備を始める子も多くいます。

勉強を始めるときにはスムーズにスタートできるように、勉強道具はひとまとめにしておくことをおすすめします。

例えば、お道具箱を準備し、そこに勉強に必要なものをまとめるのもいいでしょう。

使い終わったら、すぐにそのままお道具箱にしまう習慣をつければ、次に使いたいタイミングで探し物をする必要もありません。

 

・保護者の目が届く場所を用意する

特に低学年のうちは、保護者が子どもの様子を見守ることができるリビングなどでの勉強がおすすめです。

つきっきりで勉強を見るのは、難しいのが現実でしょう。

でも、リビングなどの親の目が届く範囲で勉強していれば、子どもが問題が解けずに困っていたら、その様子に気づくことができます。

子どもの弱点や苦手分野も確認しやすい点でも、おすすめです。

 

・目標を立てる

「何となく勉強をする」というのは、効率的ではありません。

勉強を始める前には、「何を」「何分間で」勉強するのかを、あらかじめ決めるようにしましょう。

最初のころは保護者と一緒に目標を立て、勉強が終わったらどのくらい達成できたかを確認します。

このときに「全教科100点を取る!」というような、大きな目標を掲げないように、保護者は上手に子どもを導く必要があります。

大きな目標を立てて、それが達成できればいいのですが、達成できないと挫折感となって残ってしまいます。

 

勉強の目標は、クリアしやすい小さな目標を具体的にたくさん立てた方が、有効です。

この作業は、とても重要になりますから、必ず行うようにしてください。

スモールステップで着実に成功体験を重ね、目標を達成していきましょう。

達成感は、子どもの成長に大きくプラスに作用します。

逆に、達成できなかったときには「なぜ達成できなかったのか」と反省することで、次につなげることができるでしょう。

 

・時間設定を行う

「目標を立てる」の項目でも少し触れましたが「何を」「何分間で」取り組むのかは、必ず事前に決めましょう。

子どもだけでは、どの問題を何分で解けるか分からないという場合は、目標時間があらかじめ設定されているドリルや問題集を使ってみてください。

 

・時計を導入する

家庭学習の目標と、時間設定ができたら、時計を見ながら家庭学習を進めましょう。

最近は、家庭学習に特化した時計なども販売されています。

ストップウォッチ機能などもついていますから、タイムアタック形式で進める計算ドリルなどに取り組む際に大変便利です。

自分で時計を見ながら動く習慣づけの手助けにもなりますので、導入してみてください。

 

目的を明確にすることで、ダラダラ勉強から卒業しよう

ダラダラと机に向かっていても、勉強の効率は上がりません。

今日取り組む範囲や、問題を解く場合は目標時間や目標点数などを最初に子どもと決めることで、ゲーム感覚で取り組むことができ、勉強に対してポジティブなイメージを与える効果も期待できます。

子どもに「勉強嫌い!」と思わせないためにも、勉強に適した環境と、効率良く、効果的に、楽しく学べる方法を用意していきましょう。