志望校別対策必須の小学校受験には家庭教師が強い!
最終更新日 2021-01-20 by sakura2525
小学校受験は、お子様の持つ力を引き出すと同時に、ご両親の理解と努力が求められます。
お子様も一人で学習を進められる年齢ではありませんから、幼児教室や家庭教師による指導が必要ですし、家庭全体で小学校受験に向けて準備を進める必要があります。
受験で重要視されるのは学力だけではなく、各家庭の教育に対する姿勢や躾、学校への理解度です。
集団指導を行う幼児教室では、どうしても画一的な指導しか受けることができないため、志望校に特化した指導を受けるのは難しい面もあります。
そのような時、大変心強い存在となるのが、家庭教師の存在です。
小学校受験における幼児教室と家庭教師の位置づけ
小学校受験では、学力試験であるペーパー試験と、お行儀やお子様の特性を見極める行動観察、両親の教育姿勢や学校への理解度を確認する願書提出や面接が行われます。
幼児教室とは?
いわゆる幼児教室では、年少・年中時に受講する小学校受験の基礎となる「基本クラス」と、年中・年長時に受講する学校別と呼ばれるクラスが存在します。
学校別クラスは「大学付属校」「カトリック女子校」「共学校」と分類されているケースが一般的です。
とはいえ、同じ大学付属校、カトリック女子校といっても、学校ごとに教育理念や特色に大きな違いがあります。
「大学付属校対策を受けているから、どこの付属校にも対応できる!」という訳ではないということを、理解しておきましょう。
その上で、幼児教室と家庭教師の小学校受験における位置づけを考えてみます。
幼児教室の場合、複数の生徒が在籍していますから、授業もメインの先生一人に対して、生徒が10人から20人というスタイルになります。
サブの先生がいる教室では、サブの先生が一人から二人つくこともあります。
幼児教室で学ぶことの最大のメリットは、周りに人がいてもそれに惑わされず、集中して自分が今求められている活動を行う訓練ができる点にあります。
ペーパーや行動観察、制作において、試験監督と一対一で行うことは、個別と呼ばれるマンツーマン試験の他はほとんどないと考えていいでしょう。
基本的にグループで会場に通されて、複数名で試験を受けますから、そのような環境下においても落ち着いて、自分の作業に集中することが求められます。
そういった訓練は、家庭や家庭教師だけでは難しい面もありますから、幼児教室での授業は有効な試験対策となります。
小学校受験における家庭教師とは?
一方で、家庭教師の場合、一対一で細やかな指導を受けることが可能です。
小学校受験におけるペーパーの内容は範囲も広く、また難易度も高いため、考える力が要求されます。
得手・不得手がないようにお子様を仕上げていくためには、カリキュラム通りに授業を進める幼児教室が最善とは言い切れません。
「点図形が苦手」「地図上の移動がよく分からない」など、ピンポイントで苦手な分野をしっかりと強化することが、合格への近道となります。
また、家庭教師の場合、保護者に向けた指導もより深めた内容のものを受けることが可能です。
小学校受験で保護者が頭を悩ませるのは願書の書き方や、面接となります。
家庭教師の場合は、指導を受けながら家庭教師の先生もそのご家庭のことをしっかりと理解した上で、願書指導や面接指導を行うことが可能です。
多くの生徒が在籍する幼児教室と比べて、オーダーメイドの指導を受けられるというのは、家庭教師最大のメリットといえるでしょう。
小学校受験に向けて受講すべき講座
小学校受験の試験では、以下のような内容が行われます。
・ペーパー試験
いわゆる筆記試験のことで、季節ごとの行事や日常生活における常識を問う「常識」や、数を数えたり、分量を比較する問題である「数量」、同図形を見つけたり、回転させた図形を探す「図形」など、複雑な問題も多く出題されます。
・お話の記憶
話を聞き、それに関する記憶を確認する試験です。
しっかりと人の話を聞くことができるかを確かめる試験で、文章量としては100文字程度の短いものから、5,000字の長文までと、学校によってかなり特色が出る内容となります。
お話の内容の記憶だけではなく、道徳的な判断について問われることもあります。
・行動観察
他の受験生とともにゲームや、グループで活動をします。
リーダーシップや協調性のほかに、言葉遣いや取組みに対する姿勢など、子供の特性を見極める内容となっています。
・巧緻性
ひも通しやちぎり絵など、指先の器用さを確認する試験です。
丁寧さや、最後まで我慢強く作業に取り組む姿勢を確認する試験ともいえるでしょう。
・指示行動
面接官の指示通りに運動や、ダンスを行います。
指示を正確に聞き取り、それを行動に移せるかどうかを確認する試験です。
・個別
先生と一対一で行われる形式の口頭試験です。
さまざまな物事について質問され、回答するものや、提示されたカードを元にお話作りをするものなどがあります。
・面接
面接官と子ども、両親で受ける形式のものと、子どもだけがグループで受けるタイプの面接があります。
両親同席の場合は、保護者と子どもの関係性や、言葉遣いや躾などが確認されます。
保護者に対しても、志望理由や学校に求めること、教育方針などが質問されますので、しっかりと準備しておく必要があります。
子どもに対しても、幼稚園で好きな遊びや、この夏の思い出などが質問されます。
まとめ
小学校受験準備に家庭教師というスタイルは、自分たちに今不足している領域を手早く補えるメリットがあります。
「幼児教室と併用し、家庭教師を弱点克服目的で利用する」「家庭教師一本で受験準備を進める」など、ご家庭によって受験対策方法はさまざまです。
指示行動や行動観察など、周囲に人がいても落ち着いて行動する練習は、模試や短期講座を利用して行うことも可能ですから、お子様のタイプを見極めて、受験対策を進めていきましょう。