小学校受験は家庭力が鍵!親子で見つける生活の中の「学び」

最終更新日 2021-02-02 by sakura2525

小学校受験において、学校側が求めているのは理念に共感し、ともに子どもの成長を願い、導いてくれる家庭です。

小学校受験では子どもの基本的な学力や躾はもちろんですが、それ以上に家庭の教育方針や学校への理解が試されると考えましょう。

小学校受験準備に必要な対策

小学校受験準備には、以下のような取り組みが必要です。

  • ペーパー対策
  • 巧緻性/絵画
  • 行動観察
  • 体操

それぞれの範囲で、具体的にどのような内容が出題されるのかを見ていきましょう。

ペーパー対策

小学校受験には、ペーパーと呼ばれる筆記試験が実施されます。

 

【数量】

数の加減、水の量、積み木の数など

 

【言語】

同頭音語、同尾音語、しりとり、語彙力など、

 

【図形】

同図形発見、欠所補完、点図形、鏡図形、図形構成など

 

【推理】

関係推理、回転推理、置き換えなど

 

【記憶】

具体物の記憶、方眼上の記憶など

 

【常識】

理科的常識、鏡映像、季節、マナーなど

 

【お話の記憶】

物語の記憶など

 

小学校受験の試験範囲は大変広く、多岐に渡ります。

かなりの分量の問題を、制限時間内に正確に回答する必要がありますから、高い理解力と集中力が必要です。

大変に感じるかもしれませんが、親子の関わりの中で遊びながら学ぶことができる分野も多く、積み木やパズルなどの具体物を使用して、原理を理解してからペーパーに取り組むのも一つの方法です。

理科的常識や季節に関する知識問題、マナーなどについては、日ごろから親子で確認し、季節の行事を楽しむことで、自然と習得できます。

小学校受験に興味が出始めた時点で、ペーパー対策のことを意識して生活しておくと、スムーズな学習移行に役立つでしょう。

巧緻性/絵画

巧緻性や絵画は、多くの小学校で実施されている試験です。

課題を与えて絵を描かせたり、折り紙やハサミなどを使用して工作をさせるものとなります。

巧緻性や絵画の試験で重要視されているのは絵や制作物の上手下手ではなく、課題に対して真剣に取り組む姿勢や道具の扱い方、発想力や表現力とされています。

学校によっては時間内に完成を求める場合や、時間内に仕上がらなくても丁寧に作業を進めることを重要視するなど、さまざまです。

ベースとして課題への取り組み方や基本的な道具の扱い方、丁寧さを大切にしながら、志望校が望む児童像を研究し、それに合わせた対策が必要と考えましょう。

家庭においても、親子で工作遊びなどをしながら、道具の正しい使い方や、一つの道具をみんなで使う際のルールなどを繰り返し伝え、習慣化しておくと試験に役立ちます。

行動観察

行動観察は、子どもの様子を試験官が観察する試験です。

行動観察は、ペーパーと違い点数が明確ではありませんが、小学校受験において非常にウエイトが高いものとされています。

その理由は、その子が自分たちの学校に入学した後、その力を引き出してあげられるタイプのお子さんか、校風に合い、のびのびと学校生活を楽しめる子であるかを確認するのに非常に有効であると考えられているためです。

学校側も、短い考査で自分たちと今後ともに勉強をする子どもを選ぶ必要があり、その結果次第で学校も、そのお子さんの人生も大きく変わることを理解しています。

その責任を果たすためにも、行動観察を重要視している学校が多い傾向にあるのです。

行動観察の試験内容には、以下のようなものがあります。

  • グループごとにゲームを行う
  • グループで制作を行う
  • 先生と一緒に遊ぶ
  • チームに分かれて競争する

対策としては、お子さんの日常生活での暮らしが非常に反映される試験であることを理解し、日ごろから家庭での躾や、お子さんへの声かけなどを行う際に「○○だからダメ」とするのではなく「どうしていけなかったのかな?」と自分で考える力を育むようにしましょう。

体操

体操は、マット運動やまりつき、縄跳び、かけっこなど、基本的な動作が試験内容とされます。

体操を通して、お子さんの身体の発達や、集中力、指示の聞き取り能力などを確認しています。

試験中に足をぶらぶらさせる、まっすぐに立てないなど、落ち着きがない動きはマイナスになると考えましょう。

体操は、習っても急に上達するものではありませんから、日ごろから公園遊びなどに取り入れて、親子で楽しみながら身につけられるように進めましょう。

小学校受験対策に有効な対策は?

小学校受験対策として、専門的な指導を受けた方が効率的な部分もあります。

家庭での取り組みにプラスして、次のような取り組みが一般的です。

  • 幼児教室に通う
  • 家庭教師をつける

幼児教室のメリットは、小学校受験本番は集団の中で試験を受けますから、周りにどんなお子さんがいても自分の作業に集中するための訓練となる部分にあります。

家庭教師はマンツーマンレッスンとなりますから、志望校に特化した指導を受けることができ、両親も含めて細やかに対策を指導してもらうことが可能です。

家庭の真の姿を見抜く小学校だからこそ、安心して通える!

小学校受験において、学校側は子どもが自分たちの学校で楽しく成長していけるか、そして家庭も学校に共感し、ともに子育てをしてくれるかを見極めようとしています。

考査を通過し、入学が決まった家庭は価値観が近いことが多く、多感な小学生時代を同じような教育ポリシーを持つ家庭の子どもが集う場で過ごせることは、その後の人生に大きくプラスに作用します。

「小学校受験って、大変そう」と感じられるかもしれませんが、親子の時間を大切にしながら、子どもとともに学んだ時間は家族の記憶に残り、絆となり、実りある6年間を実現するのです。