「我が子に一番の小学校」と出会うための小学校受験面接、その正しい取り組み方とは
最終更新日 2022-02-18 by sakura2525
小学校受験では、面接が必須です。
小学校受験では、受験生である子ども本人がまだ幼いため、保護者と連携できるかが小学校にとって重要であると考えられています。
学校サイドとしては、学校の教育方針や理念に共感してくれる保護者かどうかを確認することが、面接実施の目的です。
そのことを理解し、合格することを目的とするのではなく、お互いを知り、そのうえでともに子どもの成長をサポートしていける学校と出会うための一歩として面接準備を進めましょう。
小学校受験における面接とは?
小学校受験の面接は保護者、そして子どもの基本的なマナーの確認だけでなく、子どもの持つ資質や、両親の考えが学校の理念に合っているかを確認する場となります。
「面接官の厳しいチェックを受けるのが、面接」と考えがちですが、実際には入学後にその子が学校生活を楽しめるかどうかを見極めていると考えましょう。
面接官も「この子なら、当校で持つ力を存分に発揮できる」「このご両親となら、一緒にお子さんを育てていくことができる」と確認したいと考えているのです。
そのように考えると、面接に対して必要以上に構える必要はなくなります。
小学校受験における面接の位置づけ
では、小学校受験の基本的な流れを押さえておきましょう。
幼稚園年少くらいから、幼児教室に通いながら学校説明会や学校主催のイベントに参加し、学校に対する理解を深めていきます。
そして、志望校が定まったら説明会などで願書を入手し、記入して提出するというのが基本的な流れです。
願書が受理されると受験票が送られてきて面接、考査(学力テスト)を受験する流れとなります。
願書という言葉が出てきましたが、こちらの願書が面接における資料となります。
願書には、志望動機や家庭の教育方針を記入する欄が設けられていますから、そこでは最大限アピールしていきましょう。
とはいえ、実際の家庭の姿と相違があってはいけません。
ありのままの姿を、できるだけ丁寧に伝える努力をしてください。
ポイントとしては、その小学校に入学したい理由を、できるだけ具体的に記入していきましょう。
学校の教育理念や教育方針を理解し、お子さんの性格やタイプと照らし合わせたうえでこちらの学校を志望する、と明確に述べられるといいでしょう。
一度は受けておきたい「模擬面接」
幼児教室や家庭教師が模擬面接を実施している場合は、受講しておくといいでしょう。
小学校受験は、母親主導で行われるケースが多いため、子どもと母親の準備は整っていても、父親の理解が不足していたり、面接準備ができていないケースも見られます。
そのような事態に陥らないためにも、一度模擬面接を経験しておくといいでしょう。
日ごろは仕事で忙しく、小学校受験準備になかなか関われない場合でも、模擬面接を経験すると父親も当事者意識を持って小学校受験に挑むことができます。
面接で気をつけたいポイント
面接では、両親の基本的なマナーや子どもに対する躾、そして家族の雰囲気、学校に対する理解について確認されると考えましょう。
面接でよく聞かれる質問には、次のようなものがあります。
【保護者の面接準備】
保護者がしておくべき面接準備として、よく聞かれる質問を紹介します。
・休日の過ごし方を教えてください
父親に対して聞かれるケースが多い質問です。
「休みの日は子どもと公園に出かけて、自然探索を楽しんでいます」と、家族とともに過ごす時間を大切にしていることが伝えられる回答を心掛けましょう。
・お子さんにどのような子どもに育ってほしいですか
この質問については「医者になってほしい」「弁護士を目指してもらいたい」などという回答を学校サイドは望んでいません。
親として、子どもが生きていくうえで身につけてほしい能力を問う質問ですから「知的好奇心を育てていきたい」「優しい子に育ってほしい」などと回答し、そのうえで自分たちがどのような取り組みを行っているか、家庭の教育方針と絡めて回答しましょう。
この他にも、子育てにおける信念や、父親・母親としての役割についてどう考えているか、家庭における躾やルール、子どもを褒める場面や叱る場面について、これまで経験したトラブルやその対応についてなどが質問されます。
頻出の質問について、一つひとつ回答を用意するのも一つの方法ですが、受験準備で忙しい時期にはなかなか難しいのが現状でしょう。
家庭の方針や、学校に求めることなどを夫婦間でしっかりと固めておけば、それで面接準備は充分です。
核となる部分を固めておけば、あらゆる方向の質問に回答できるようになります。
【子どもの面接準備】
子どもの面接準備は、幼児教室で授業の度に行われるケースもあるようです。
大人のように短い期間で準備をするのが難しいため、授業の度に繰り返し行うことで面接に慣れ、その場にふさわしい姿勢や振る舞い、回答方法などを身につけていきます。
家庭で行う面接準備としては、志望校が定まっている場合はその学校で頻出の質問について、練習しておくといいでしょう。
面接準備は「家族の絆」を深める経験に
小学校は、自分たちの学校に合った子どもを見極める目を持っています。
面接の場では「この子が入学したら、学校生活を楽しめるかな?」「このご両親となら、一緒にお子さんを育てていくことができるかな?」と確認するために面接を実施しています。
ですから、受験校一校一校に対応する回答を用意するというよりも、家庭の方針や子どもにどのような教育をしたいと考えているかを家族で確認しておくといいでしょう。
改めて家庭の在り方を考える経験は、家族の絆を深める経験となりますよ。