「公立と私立、どう違う?」受験に勝つための入試方法を知ろう
最終更新日 2021-03-23 by sakura2525
「公立高校」「私立高校」の違いを、知っていますか?高校受験といっても、公立と私立で入試科目数や入試方法、取るべき対策も異なります。
それぞれの高校に適した対策をすることが受験対策となりますから、まずは志望する高校の受験方法を正しく知っておきましょう。
「内申書」とは、高校が合否判定資料に利用する中学時代の記録
高校受験には「内申書」が必要となります。内申書には、氏名や住所などの基本的な情報のほかに、中学時代の欠席日数や特別活動、学習などの記録や、総合所見などが記載されるものです。
高校側は、内申書を合否判定の資料として利用します。
各教科学習記録に記載される、いわゆる成績が「内申点」となります。
注意したいのが、都道府県によって内申点が記載される期間が違うという点です。
「中学1年から3年」「中学3年だけ」と、どの期間の内申点が記載されるかが異なります。
「高校受験は中学3年から頑張ればいいかな」と、のんびり構えてはいられないということです。
高校受験対策、特に内申点対策は、早めにスタートしましょう。
公立と私立はどう違う?
続いて、公立と私立の違いについて、見ていきましょう。
公立は「都道府県や市・町などが作った高校」
公立高校の入学試験は、入試難易度や学科などの選択肢が多いことが特徴として挙げられます。
合否は入試当日の得点と、学校の内申点で決まります。
私立は「民間人が作った高校」
教育に対して強い信念や情熱を持つ民間人によって作られた学校が、私立高校です。
私立は教育理念や指導方針、校風が大きく違うのが特徴となっています。
高校受験の方式を知って対策しよう
公立高校と私立高校の入試は、試験の方式が違います。
公立高校の基本的な受験方式
公立高校では学力試験、推薦入試、前期選抜、後期選抜、特色入試などさまざまな方法で入試が行われます。
入学試験実施回数は1回、または2回というのが一般的です。2回実施される場合は、学力検査基準での入試の方が、募集人数は多く設定されています。
・1回入試
1回入試の場合は学力検査が必ず行われます。
ほとんどの都道府県で、学力検査の結果と調査書が判定資料と考えましょう。
学力検査は基本的に、5教科で実施されます。
範囲は中学校の3年間で学習する内容が対象となりますから、基礎をしっかりと固めておけば得点しやすい試験といえるでしょう。
・2回入試
2回入試は、1回入試とは別に試験日が設定される入試方式です。
試験の名称は、都道府県によって異なります。
調査書の内容と、試験当日に面接や小論文、実技、学校独自検査などが実施されるので、その内容で合否が決まります。
学校独自検査などは、それぞれの学校で特色が強く出る受験方式です。
効率的に対策するためには、志望校に特化したクラスを設定している塾への通塾や、家庭教師による指導を受けるのが近道です。
私立高校の基本的な受験方式
私立高校の入学試験は、基本的には一般・単願・併願の3種類が設定されています。
・一般入試
一般入試の場合は、受験日当日の学力検査で合否が決まります。
調査書が実際にどの程度影響しているかは学校によって異なりますから、当日の試験が非常に重要だと考えて準備を進めましょう。
入試科目は英語・数学・国語の主要3教科となります。
教科書レベル以上の問題が出題されるため、しっかりと対策をしておきましょう。
学校によっては、奇問・難問を出題する学校もあります。
志望校に特化した学習を進めるには、塾の志望校別クラスや、家庭教師による指導を利用すると効率的です。
・単願推薦入試
単願推薦入試は、合格した場合に必ず入学することを条件とした受験方式です。
高校側が設定している内申点などの成績基準をクリアしていれば、個別相談や入試相談で出願許可を得られる入試方法となっています。
多くの場合、不合格にはならないとされる受験方法ですが、難関高校の場合は必ずしもそうとはいえません。
内申点アップを目標とした塾や、家庭教師を活用して、しっかりと準備を進めましょう。
・併願推薦入試
併願推薦は、他の学校も受験可能な入試方式です。
内申点などの成績基準をクリアしていることを前提に、個別相談や入試相談で出願が認められます。
合格を確保しながら、公立入試の入試に挑みたい受験生などが活用するケースが多いようです。
基準となる内申点は単願と比べて厳しく設定されているのが一般的ですから、塾や家庭教師などを活用して内申点をしっかりキープしておく必要があるでしょう。
第一志望が公立の場合、入学金の納入を公立受験が終わるまで待ってくれる学校もあります。
志望校合格を最短距離で目指そう
志望校を決めることが、受験準備の第一歩となります。
志望校が決まれば、入試方法やそれぞれの試験の特色を知ることができますから、的を絞った学習を進めることが可能です。
学校生活や部活も楽しみたい中学時代ですから、効率的に勉強を進めるために、まず下調べから始めてください。
志望校が決まったら、塾や家庭教師といった受験のプロの手を借りながら、最短距離で高校合格を目指しましょう。